広美 私想手記

9月が足早に駆け抜けて行き
まもなく
10月の訪れです。

秋と言えば
食欲の秋
スポーツの秋

そして読書の秋です。

あまり面影もなくなってしまいましたが
私は昔々文学少女だった時代があります。

学生時代には
図書館でよく本を借りていました。

ある時

「受験に役立つから」

と国語の先生に勧められて
読んだ本があります。

小林秀雄さんの

「考えるヒント」

という本です。

その本の中に

「人形」

というタイトルのエッセイが
ありました。

食堂車での出来事を書いたお話でした。

背広を着てネクタイをさせた
人形に食事をさせる老婦人。
それを見守るご主人。

状況を察し受け入れる
女子学生と小林秀雄さん。

四人はごく当たり前に静かに、穏やかに食事を終えます。

短いエッセイですが

とても印象的な内容でした。

同じ本でも

今読むと
学生時代とは

受け止め方も
違って感じるかもしれないと思いました。

みなさんは印象に残っている本は
ありますか?

長くなりましたが
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

           広美