花散里
先日
奥様達の写メ日記や手記を読んでいて
ふっと
平安時代の結婚「妻問い」に
思いを馳せてしまいました。
ご存知かも知れないのですが
平安貴族は一夫多妻制でした。
新しい女性を探す時、
「何処そこの姫君が見目麗しい」
という噂で文(ふみ)を送り、
姫君が文を返して
何度かの文のやりとりをしたそうです。
その後、御簾ごしに会い、通い続け
結婚となるらしいです。
現代ではニュアンスがちょっと違うかも…ですが(^^;
殿方は写メ日記や手記を読み
画像や文章からどんな女性なのかなと
想像したりする時代です。
現代も、いにしえも
殿方の抱く想いは変わりがないのかも
しれないですね。
物語の世界のお話になりますが
「源氏物語」の光源氏も
そうして多くの妻を娶っていたようです。
表題は「はなちるさと」と読みます。
源氏物語の巻名の一つでもあり、
登場する多くの妻の中の一人です。
花散里さんはとても控えめな人柄で
源氏と正妻の葵の上の息子の
夕霧(ゆうぎり)の母親がわりとして
ずっと面倒を見てきた女性です。
あまり美人ではなかったようなのですが
趣味の良い方だったようです。
「源氏物語」には美女や情熱的な姫君も
多くいらっしゃいますが
私は花散里さんが一番好きです。
『源氏の君は不遇になったり、窮地に陥
ると花散里さんの所へ訪れていた』
と源氏物語に精通された方が解説されていました。
今も昔も癒し系の方は
人として永く愛されるのですね。
そんな事を感じた2月でした。