無事之名馬(ぶじこれめいば)という言葉を最近知りました。
「能力が多少劣っていても、
怪我なく無事に走り続ける馬は
名馬である」
という意味です。
この言葉は元々、中国のことわざ
をアレンジしたもので
作家の菊地寛さんが競馬雑誌に
寄稿した文章に掲載された言葉
なのだそうです。
馬主さんの気持ちを表す言葉で
短命で活躍して散るよりも
怪我なく無事で過ごす馬でいて欲しい
という想いがこめられています。
この言葉って、そのまま
人間の社会にも当てはまる気がします。
決して優秀な社員ではなくても
真面目に、健康で休まず働く。
それこそが
優れた社員なんじゃないかな
って思います。
話題が逸れますが
菊地寛さんは
スペイン風邪が流行した際に
「マスク」
という短編小説を書いていて
四国高松市の菊池寛記念館では今
特別展示「菊池寛とマスク」を開催しているらしいです。
今回選んだテーマに不思議なつながりを
感じてしまいました。